- はじめに
- Python 1
- Python 2
- Python 3
- 点
- 曲線
- 曲面
- ベクトル
- ブーリアン
- イメージした形とプログラム
- 数式と貝殻
- 再帰アルゴリズム
- ワッフリング
- 最適化アルゴリズム
- チューリング・パターン
3DモデリンングのためのアプリケーションRhinocerosをプログラミング言語Pythonによって操作する方法を、エディターの使い方、コードの書き方など初心者レベルから初めます。まず、このコースで使うPythonの基礎を学んだ後でRhinoの基本的なコマンドを利用する方法について学びます。Rhinocerosのドキュメントに描かれた点、曲線、曲面などオブジェクトの情報を取得する方法、逆にプログラムからRhinocerosのドキュメントに点、曲線、曲面などのオブジェクトを追加する方法などを知ることができるでしょう。最終的には様々なアルゴリズムによって、オブジェクトを自由にコントロールし配置して3Dの形状をモデリングする言わば中級レベルのプログラミンングにまで到達します。再帰アルゴリズムによる樹木の生成や最適化アルゴリズムによる形状最適化、チューリング・パターンなどを楽しみながらコンピュテーショナル・デザインの醍醐味を味わってプログラミングと3Dモデリングのスキルをアップすることができるでしょう。アルゴリズムをPythonによって実装し、3Dモデルを生成すると言う素晴らしい世界を経験し、プログラミングをデザインという活動の一つの手段、または発想の手がかりとして活用していただけるようになると信じます。
日本大学教授、博士(工学):プログラミング、アルゴリズミックデザイン、デザインスタジオなどの講義を担当。プログラミングでは、Processingを教材として初歩から指導。アルゴリズミック・デザインでは、RhinocerosとPython, Grasshopperを使って3Dモデリングについて講義。デザインスタジオでは、レーザーカッター, 3Dプリンター, 3Dスキャナー, CNCルーターなどデジタルファブリケーション機器を使って情報から物質へを実践している。「来た、見た、分かった、面白かった」と言える授業を目指して奮闘中。
著書
「デザイン言語Processing入門」(森北出版), 「Excelコンピュータシミュレーション」(森北出版), 「アルゴリズミック・デザイン」(鹿島出版), 「発見的最適化手法による構造のフォルムとシステム」(彰国社)など著書多数。
研究
研究テーマは、「構造形態の解析と創生」。論文には「遺伝的アルゴリズムの空間構造形態解析への応用」(日本建築学会), 「セルオートマトンによる図形の最適分割」(計算工学会), 「構造形態を自律的に生成するセルオートマトン」(情報処理学会), 「セルオートマトンによる構造システムの自律的生成」(日本建築学会), 「周期的に変動する条件下における構造形態創生のための発見的手法」(日本建築学会), 「Heuristic Method for Topology and Shape Optimization」(IASS)など多数。